考えてみよう!福島県でのリノベーションという選択
「リノベーションをしたい!」と思っても、工事期間や流れ、どんなことまで可能で費用がどれくらい必要かわからないという方も多いのではないでしょうか?
「実家の一戸建てを引き継ぐことになったけれど劣化が気になる」「中古物件を購入して自分らしい空間をつくって暮らしを楽しみたい」。そんな時に検討するのもリノベーションですが、大がかりな工事になるので、あらかじめ費用や注意点を把握して進めないと「予算を大幅にオーバーした」「理想のリノベーションができなかった」といった残念な結果になりかねません。
そこで今回は、上質なデザイン住宅が人気の福島市の住宅会社「りのいえ」代表・佐藤信聡さんにリノベーションについて伺いました。
<お話を伺った方>株式会社りのいえ代表 佐藤 信聡さん(中央)
ヒアリングの中で施主様の深層心理を読み解き、「どんな暮らしがしたいか」「どんな間取りや空間をつくりたいか」を言語化。潜在的に感じていることや言葉に出せていない要望をくみ取って具現化させることで、施主様にとってベストな提案を心がけています。
そもそもリノベーションとは?
「新築より安く、自由で思い通りの住まいができる」と人気上昇中のリノベーション。まずは、リノベーションとリフォームの違いからお話します。
リフォームは「修繕」=古くなった家の内装や設備をもとの状態にすることを指します。それに対し、リノベーションは「改修」=機能の改善やデザインの刷新など、新たな価値を与えることと定義づけられています。
リフォームに比べると、リノベーションの方が大掛かりな工事になるケースが多い傾向です。その代表的な例として、もとの部屋を構造体だけ残して解体し、内装や設備機器を一新するスケルトンリノベーション(フルリノベーション)があります。
福島県内のリノベーションの現状は?
福島県の都市部では、なかなか希望エリアの土地が見つからなかったり、宅地の確保も難しいのが現状です。「子どもの学区を変えたくない」「あの場所に住みたい!」など、様々な事情で家づくりをあきらめる方がいますが、そんな時こそ、「リノベーション」という選択をおすすめします。
「りのいえ」では、2021年4月にリノベーション部門を立ち上げ、フルリノベーションの施工実績を増やしています。福島県内でも親や祖父母から受け継いだ住まいをリノベーションして住みたいという子育て世代や「新築の予算はないけれど、自分たち好みの家をつくりたい」という方が中古住宅を購入してリノベーションする方も増えています。また、二世帯住宅や夫婦ふたり暮らしなど、ライフスタイルや家族の形態の変化に合わせて、持ち家をリノベーションしたいという相談も年々増えてきています。
リノベーションの基本的な流れ
リノベーションにかかる期間と費用がどれくらい必要なのか、イメージができていますか?ここでは基本的な流れと必要な期間を紹介します。
➀信頼できる施工会社を選択。ヒアリング・現地調査
リノベーションを手掛ける会社に問い合わせて相談し、希望に合ったリノベーションを叶えてくれる信頼できる施工会社を選びましょう。
2.施工会社に相談
持ち家や購入を考えている中古住宅のリノベーションプランのヒアリングを行います。今のお家で不便だと感じていることや、新しい住まいでどんな暮らしをしたいかなど、予め意見を家族でまとめておくと◎。
3.現地調査
物件を現地調査し、理想のリノベーションが叶えられるのかなどを確認します。この段階で構造なども確認し、法規チェックも行います。
4.プランの提案・設計・概算見積もり
ヒアリングをもとに提案されたプランを検討し、最終的な設計を決定した後に提出された概算見積もりを確認しましょう。妥協しないリノベーションのために、しっかり納得できるまで何度でも話し合うことも大切ですよ。
銀行などからリノベーション資金を借り入れる場合はこの段階でローン審査を開始しましょう。
➁工事費用の確定・契約
最終的な工事内容が決まれば、費用も確定します。施工内容や工事の範囲、工期、料金や支払いについて取り決め、契約となります。
➂施工・お引き渡し
工事期間は施工内容によっては、リノベーション開始前に家の中の荷物を倉庫などに移動し、仮住まいへ引っ越す必要があります。施工中は、施工会社からこまめに現状の確認や報告を受け、進捗を共有しましょう。気になる点があったら早めに問い合わせることでトラブル回避につながります。
リノベーションの期間や費用は?
<期間と費用について>
当社では、工期は約4ヵ月が平均ですが、工事の規模によって変わってきます。目安は新築の工期-1ヵ月です。
一戸建てのリノベーション費用は、増築または減築する、外壁や屋根の塗装をするなど、建物の外観にも自由に手を加えられる分、平均的な費用や内訳がいくらと言い切るのは難しくなります。戸建てのフルリノベーションは約1,000万円以上が目安ですが、まずは工事の範囲を決めて、お見積りをとってみるのが正確です。
<アフターサービスについて>
アフターサービスや定期点検があるのか、契約前にきちんと確認しておくと安心ですよ。
リノベーションで気を付けるべきポイントは?
■「どんな暮らしがしたいか」、リノベーションのイメージを具体化して予算を決める
リノベーションでどんな家にしたいのか、間取りや部屋のデザインなどイメージを具体的にするため、事前に家族で話し合うことも大切です。「どんな暮らしがしたいのか」や今後のライフプランなど、希望をしっかりと確認し合ってください。そして、大まかな予算を決めておくことも大切です。持ち家ではなく、中古物件を購入予定の方は物件の購入費用も含めた予算を決めましょう。「何がやりたいか」「どんな暮らしがしたいか」を明確にしておくことが大切です。
例えば、以前担当させていただいた施主様は「東側に窓がほしい」とおっしゃいました。ヒアリングを重ねることで、その方は以前より「朝日を浴びてパワーをもらっていた」ことがわかりました。
空き家や中古物件を探してからリノベーションを行う際に気を付けるポイントは?
■1981年以降の物件を選ぶのがポイント
まず、「1981年以降の物件を選んでください」と言います。建築基準法の大改正があり、1981年6月以降に建てた住まいは耐震性や強度が高く、安全だからです。
■ペアガラス、ベタ基礎ならなお良し!?
サッシ(窓)を枠ごと交換すると費用が高くなるので、可能であればペアガラスの窓を採用している物件を選ぶのもおすすめです。
また、家の基礎には「ベタ基礎」と「布基礎」の2種類ありますが、最近の建物はベタ基礎を採用しているのが一般的です。中古物件を選ぶ際は、ベタ基礎の住まいを選ぶこともおすすめします。
■最初の見積もりを要チェック!
リノベーション工事を進めていく際に追加工事になることもありますが、本契約時のお見積りを安く見えるようにしている施工会社にはご注意ください。最初から「こうしたいから見積金額はこれ!」と必要な予算がわかるほうが安心ですし、信頼できる会社です。
建て替え・リフォーム・リノベーションで迷っている方へアドバイス
■長期的に見たコストを念頭に置くこと
愛着のある今の自宅をリノベーションかリフォームして暮らすか、もしくは建て替えるかという点で悩んでいる方もいるのではないでしょうか。また、実家の老朽化も悩む問題です。
予算に限りがある場合、その予算でできるのがリノベーションかリフォームなのか、建て替えなのかという見極めも重要ですが、大切なことは目先のコストの安さで決めてはいけないということ。20年、30年先の暮らし方を考えた上で、家づくりのプロに相談することをおすすめします。
建物の築年数や工法によっても明らかに違うので、私たちは住まいの状況をしっかり見極めてアドバイスしています。初期投資で安く済んでも20年後に修繕費用が大きくかかるのではもったいない!施主様にとってベストなものを住宅のプロなら提案してくれるので、まずは気軽に相談してみてください。
■エクステリアも快適生活のポイント!
「りのいえ」では施主様の希望を汲み取った上でエクステリアや借景の楽しみ方も提案しています。「せっかくリノベーションをしたのに道路から視線を感じてストレスに!」なんてことにならないよう、ウッドフェンスを設けるなど「中間領域」も合わせて考えることをおすすめします。
最後に…
皆さんの悩みを解決してくれる信頼できる施工会社を選び、リノベーションでもっと快適に過ごせる幸せな家と暮らしを手に入れましょう。リノベした家で新しい人生を、楽しい暮らしを!
会社情報はこちら↓
素材の魅力を引き出し経年変化を楽しめる家を叶える「りのいえ」
※この記事は2022年9月に取材したものです。