パラマウント硝子工業の安達さんに聞いた!断熱材の重要性とは?
日本で初めて断熱材「グラスウール」の製造に成功した『パラマウント硝子工業』(須賀川市)の安達さんに、家づくりにおいて断熱材の重要性をお聞きしました。
パラマウント硝子工業ってどんな会社?
1946年に郡山市に設立したパラマウント硝子工業は、2009年に本社を須賀川市に移転。2026年には創業80周年を迎えます。生産工場は北海道江別市、福島県須賀川市、三重県鈴鹿市にあり、営業拠点も北海道から福岡まで全国にわたっています。断熱材の中でも圧倒的なシェアを誇る「グラスウール」は、パラマウント硝子工業が日本で初めて製造に成功した素材。その後も生産技術を進化させ、海外でも使用されています。サンゴバン社(フランス)、オーウェンスコーニング社(アメリカ)とともに“世界のグラスウール3大技術”と呼ばれています。これまで、スイス、中国、韓国、アメリカなどに技術協力するなど、断熱材のパイオニアとして進化し続けています。
断熱材の違いを見て、体感できる「パラマン館」
今回、取材に伺ったのはパラマウント硝子工業本社敷地内にある「パラマン館」。冬の寒い時期に訪れましたが、室内のエアコン設定温度はなんと18℃!どこにいても暖かく、断熱性能の高さを実感しました。リアルサイズの家でもある「パラマン館」の中には、パラマウント硝子工業で製造している黄色やピンクのきれいなグラスウールが多数展示されています。普段は目にすることができないグラスウールを見て触れて、製造工程、吸音性、断熱性能なども体感できる楽しい施設です。
パラマウント硝子工業のグラスウールは、北海道でシェア率No.1!
断熱材を使用して施工することで、住まいの性能を左右し、室温や光熱費に大きなメリットをもたらします。断熱材にはさまざまな種類があり、性能やコストに特徴がありますが、ここでは、パラマウント硝子工業で製造している断熱材「グラスウール」について紹介します。ガラスを溶かして繊維状にし、接着剤で吹き付けて成形したグラスウールは一般住宅に多く用いられ、天井、壁、床など様々な場所に利用できます。弊社のグラスウールは断熱性能が高く、長期に渡り性能が変わらないことや施工性、復元力(柱との密着性)などから、断熱先進地域である北海道でのシェアが高い断熱材です。近年ではSDG’sの観点などからも、原料の80%以上がリサイクルガラスであることも注目されております。また、コストパフォーマンスが高い点も選ばれる理由のひとつです。
2025年「省エネ基準の適合義務化」で家づくりが変わる!
2025年以降には、すべての住宅で「断熱等性能等級4」を満たすことが求められるようになります。さらに、2030年には適合基準が引き上げられることがすでに予定されているので、これから家づくりを考えている方は、2025年の適合基準を超えて“等級4より等級5”の高性能住宅を目指してほしいと思います。
パラマウント硝子工業は北海道での経験を生かしてさらに良い商品を提供し、福島の皆様が安心して長く暮らせる家づくりを支えていきたいと思います。
arukuのまとめ
グラスウールのパイオニア「パラマウント硝子工業」の安達さんのお話からも、快適な家づくりには断熱性が重要な役割を果たすことがわかりました。また、2025年の「省エネ基準の適合義務化」によって、より断熱性能の等級が上がることが予想されるので家づくりの参考にしてください。工務店により断熱材の種類や等級は様々ですので、断熱材選びは施工会社(工務店)選びとも言えます。快適で楽しい家づくりを目指しましょう。