憧れのライフスタイルを丁寧にカタチにした、里山の平屋暮らし

須賀川市郊外ののどかな田園風景に突如として現れるS様邸。大きな窓やすっきりとした黒い屋根はスタイリッシュなのに、自然素材がふんだんに使われていて周囲の景観としっくり馴染む不思議な光景に思わず目が留まります。実は建て主のS様夫妻は元々、東京在住。憧れの田舎暮らしを楽しむ傍ら、二拠点生活を続けるために細部までとことんこだわった、家づくりの想いを伺いました。

Q.家づくりのきっかけは？

aruku　家づくりを考えたきっかけを教えてください。
ご主人　元々、東京で会社を経営していましたが、バイクや旅行が夫婦共通の趣味だったこともあり、以前から田舎で息抜きできる場所を探していました。コロナ禍でリモートワークが広まったこともあり、東京との二拠点生活を送りながら地方に移住する方法を３年ほど前から模索するようになったんです。豊かな自然が残りながら東京からのアクセスも良い福島に移住先を絞ったものの、実際に不動産屋を当たってみると紹介されたのは、理想とは程遠い画一的な分譲地…。私たちがイメージしていた理想の田舎暮らしは難しいのかと諦めかけていた時に出会ったのがエアの佐久間社長でした。
奥様　エアさんに連絡を取ったのは雑誌で見た佐久間社長の写真にピンときたから。クリエイティブな風貌に「この人なら何とかしてくれるかも!?」って思ったんです(笑)。
私たちにとっての理想の田舎暮らしは、自然はできるだけ残っていてほしいし、できれば周りにあまり人がいない方がいい。でも、東京と往復する生活を考えると交通の便は良くないとダメだし、こっちでも仕事をするわけですからインフラが整っているのも必須条件…。確かになかなか厳しい条件でしたが、佐久間社長の知り合いの縁でこの場所と出会うことができたんです。
aruku　確かに豊かな自然が残っているのにインターからも程近い！理想的な土地での家づくりができたんですね！

Q.どんな家を目指して家づくりをはじめましたか？

aruku　こうして始まった家づくり。どんな家を希望されたのですか？やっぱりふだん東京にお住まいだと開放的で広々としたお家でしょうか？
ご主人　佐久間社長にもせっかく田舎で家を建てるなら広く使ってほしいと言ってもらったのですが、広さは全く重視していなかったんです。里山の原風景を楽しめる住まいで、仕事にも集中できる空間があれば他に無駄に広くしないでほしいと要望を出しました。むしろ土地が広すぎたので当初のプランより狭くしてほしいとお願いしたくらいです(笑)。
奥様　私もひっそりとした田舎暮らしに興味があったので主人と同じ考えでした。そうした大筋の要望はありましたが、それをどう形にしてくれるかは佐久間社長にお任せです。デザインの素敵さは雑誌でも知っていましたし、打ち合わせを重ねるごとにアイデアあふれる提案をもらえるのが本当に楽しかったですね。

aruku　佐久間社長からは具体的にどのような提案があったのですか？
ご主人　太陽の光にキラキラと反射する水盤を設けることや、ガレージの外観に栗の丸太を皮つきのままあしらうことは思いもしない提案でした。はじめはイメージが沸かず少し不安な部分もありましたが、実際に完成してみると提案に乗って良かったと大満足です！
奥様　他にも薪ストーブも佐久間社長に勧められて取り入れました。悪魔の誘いだなんて笑いながら言っていましたが、多少コストはかかっても居心地の良さが全然違うと思います。

Q.実際に暮らしてみてどうですか？

aruku　実際の住み心地はどうですか？
ご主人　2021年の7月に完成し、翌月くらいから本格的に二拠点生活を始めました。寝室からそのまま行き来できる浴室は木々の景色を切り取ったウインドウがまるで旅館のような非日常の佇まい。東京では絶対に叶えられない住環境に日々癒されています。また、ただ癒されるだけの別荘的な住まいではなく、仕事にしっかり集中できる環境なのも魅力に感じています。例えば、仕事用のデスクは大きな無垢の一枚板を造作してもらったもの。コンパクトなスペースとぬくもり溢れる木の質感に、仕事の効率も良くなったように感じます。

奥様　今では月の半分くらいをこちらで過ごしています。愛犬も東京にいるときよりのびのび遊べますし、福島を拠点にすることでアクティブな休日を満喫できています。来る前に少し不安だった人間関係も自然と溶け込むことができましたし、虫にも慣れてほとんど気にならなくなりました(笑)。
aruku　お住まいができて１年になりますが、冬の寒さや夏の暑さはどうでしたか？
ご主人　福島の冬はもっと寒さが堪えるかと覚悟してきましたが、正直ほとんど苦になりませんでした。それに、薪ストーブの炎のゆらめきに癒されます。
奥様　冬には冬らしく、夏には夏らしく過ごせています。自然豊かなこの環境が東京にいた時よりも季節の変化をはっきりと感じさせてくれますね。

Q.今後はどのような暮らしを楽しみたいですか？

aruku　この家でこれからどのような暮らしをしていきたいですか？
奥様　これまでの1年は田舎での暮らしや二拠点での生活に慣れるための１年だったように感じます。今後は家庭菜園に挑戦したり、もっとアクティブにあちこち出かけたりとここでしかできない豊かな暮らしを楽しみたいですね。
ご主人　コロナ禍もあってまだ東京の友人たちを自宅に招くことができませんでした。なかなか東京にはこんな場所はないと思うので、それも楽しみにしています。
aruku　本当に招きがいのある素敵なお家ですよね！思い描いていた田舎暮らしを満喫されているのが伝わってきました！今日は本当にありがとうございました。

S様のお気に入りのポイント

東京では絶対に手に入らない大自然を取り入れたリビング。テレビ台にアクセントで取り付けた古民家の廃材が素敵な世界観を演出しています。

裏庭に面した浴室には景観を切り取る大きなピクチャーウインドウが。東京での疲れが癒されると施主様も大満足！

天井の低い小上がりの畳コーナーや浴室にそのまま行き来できる間取りなど、癒しの工夫が満載の寝室。

明るく開放的なリビングとは違い、ワークスペースは造作したテーブルが壁に向かった造りに。オンとオフのメリハリをつけることで「集中力が高まります」とS様。